識者が「サンジョヴェーゼのグランクリュ」と声を揃える地で、完璧な有機栽培の畑からテロワールを体現する
ナポリ生まれのジョヴァンニ・ドルシ氏がこの地に来たのは1993年。サンジョヴェーゼのグランクリュと評価されるパンツァーノ・イン・キャンティで葡萄を栽培、アリエ産オークを用いて熟成しています。伝統製法にこだわりすぎず小樽熟成を取り入れ、葡萄栽培から醸造、販売まで一貫して自らが関わり、送り出すために、小さくあることを重要とし、ともすると省かれてしまう手間を重要視しています。
体の弱い息子さんの影響から、環境と人にやさしい活動を続けていたある日。アレルギー症状がひどく、食品添加物を一切受け付けない女性から「今までどんなワインでも駄目だったのに、カーサロステのワインを飲んでもアレルギーが出なかった!私にもワインが飲める」という喜びの連絡と早速のオーダーがあったそう。この喜びの声と、今も折につけワイナリーに足を運んでくれる彼女の存在が、より一層、有機栽培の困難さに真摯に取り組むきっかけになったそうです。