三姉妹が醸すネイヴェの情熱
1850年創業。先代アレッサンドロは伝統を重んじる人物で、三人目の子供が生を受けた時、
男子でなかったことを嘆いたと言う。代々父から息子へ受け継がれた畑を娘たちに譲る
考えには至らず、「よい醸造家と結婚しなさい」と伝えてきた。しかし、彼同様頑なな三姉妹は、
父自身が認めるワインを3年以内に造りだせば相続させるという条件を引き出した。
真摯にワイン造りを行った結果、初ヴィンテージで数々の賞を受賞。目から鱗が落ちた父は、
ワイナリーを譲ることに同意。現在は三姉妹の一族でワイナリーを運営する。
比類なきエレガンスという個性
2,500万年前に形成された「テッラ・ビアンカ」と呼ばれる粘土石灰質、白亜質の土壌。
表層部は脆く崩れやすく、下層部は粘土層が幾重にも重なる。水はけのよい斜面の上部に
畑が広がる。柔らかくもキレがありミネラルが口中に持続し、食事に寄り添う美しい
ワインを醸す。トレ・ドンネのワインには、全て一族の女性を表す愛称がつけられる。
豊かな果実味と丸みを帯びた赤と、香り深く洗練された白を通して、セッラグリッリの個性
ともいえるエレガンスを余すことなく表現する。
BIBENDA/BRUXELLESでの高い評価
生産本数11万本と小規模な造り手ながら、BIBENDA 5 GRAPPOLI、BRUXELLES GRANDE GOLD MEDALを
獲得する。確かな品質と持続するために拡大はせず、ピエモンテ独自のサステナブル認証
The Green Experienceを獲得するなど真摯に畑に向き合う。