粘土砂質土壌と海風が描き出す、サリエ・デ・ラ・トゥールのテロワール
パレルモの南東、日照量が豊富で涼しい風に恵まれた地中海性気候が特徴の、モンレアーレに位置するサリエ・デ・ラ・トゥール。ネロ・ダーヴォラやグリッロといった土着品種を大切に育みながら、シチリアにおけるシラーの可能性を切り拓いた存在。標高270m~370mの畑は主に粘土砂質土壌で、涼しい風と程よい日較差がもたらすのは、果実の純度と心地よい酸。黒胡椒やスパイスのニュアンスにしなやかなタンニンが重なり、力強さに寄り過ぎず、エレガントな余韻を描く。